OWC、Thunderbolt 5対応AIアクセラレーター「Stack AI」発表

OWC、Thunderbolt 5対応AIアクセラレーター「Stack AI」発表

Other World Computing(OWC)は2026年5月21日、Thunderbolt 5対応のAIアクセラレーター兼ストレージハブ「OWC Stack AI」を発表しました。同製品は、既存のPC・ノートPCにAI処理能力を拡張し、クラウドに依存しないローカル環境での大規模AIモデル実行を実現する世界初のソリューションとされています。

課題:クラウドコストとローカルメモリの二者択一

現在、企業がAI導入を急速に進める中で、深刻な課題が生じています。既存ハードウェアの処理能力が限界に達する一方で、クラウドAIの継続課金コストが膨大になるジレンマです。

OWC創業者兼CEOのラリー・オコナー氏は、次のように指摘しています。「現在のAI環境は多くの組織を難しい選択に追い込んでいます。質問するたび、ワークフローを走らせるたび、AIエージェントを展開するたびにクラウドコストが膨らみ続けるか、あるいはローカルで大規模モデルを動かそうとして既存ハードウェアの限界に直面するかです」。

OWC Stack AIの仕組みと特長

OWC Stack AIは、Thunderbolt 5接続により既存PCに実質的なAI作業メモリを拡張します。GPU(グラフィックスプロセッシングユニット)のオンボードVRAM(ビデオランダムアクセスメモリ)では動作しない大規模なAIモデルでも、高速フラッシュストレージを活用して安定実行が可能になります。

同製品の主な特長は以下の通りです。

  • コスト削減:クラウドAIのトークン課金やサブスクリプション不要。一度の購入でチーム全体のクラウド支出を代替可能

  • プライバシー・セキュリティ:機密データを社外に送信せず、法務・財務・医療などの機密ファイルをローカル処理。NDAやセキュリティ要件を満たし、データ流出リスクを低減

  • 高速なレスポンス:クラウド転送による遅延がなく、Thunderbolt 5の高帯域で安定したパフォーマンスを実現

  • 大規模モデル対応:オンボードVRAMを超えるAIモデルやワークフローでも、最初から最後まで安定実行

  • 高い可搬性:コンパクトな筐体でケーブル1本接続。オフィス・出張先・自宅で利用可能で、チーム内での共有も可能

対応OS・プラットフォーム

発売時点ではWindowsおよびLinux搭載PC・ノートPCに対応し、将来的にMacへの対応も予定されています。OpenClawを含む複数のAIエージェントおよびアプリケーションへの対応を想定しており、プラットフォームの成熟に伴い、さらに対応モデルが拡充される見込みです。

発表・展示予定

OWC Stack AIは、COMPUTEX TAIPEIにおいて初公開されます。OWCブース(南港展覧館 Hall 2、4階 R1002)でのデモ展示が予定されており、業界関係者が実機での動作確認が可能です。

発売時期と詳細

OWC Stack AIは2026年内の発売を予定しており、製品の詳細については公式ウェブサイト(https://www.owc.com/solutions/stack-ai)で確認できます。

業界への影響

エッジAI(ローカル環境でのAI実行)の重要性が高まる中で、本製品はPCレベルでのAI実行能力を大幅に拡張する選択肢を提供します。特に、セキュリティ規制が厳しい業界や、継続的なクラウドコストを削減したい企業にとって、重要なソリューションとなる可能性があります。

OWCについて

Other World Computing(OWC)は1988年の設立以来、映像・音楽制作、写真、ビジネスの現場で活躍するプロフェッショナル向けに、高性能なストレージ、ドック、メモリーカードソリューションを提供してきた企業です。耐久性と信頼性に優れた製品設計により、ワークフロー最適化と安定運用をサポートしています。

引用元:プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES